ときの忘れもの ギャラリー 版画
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戸張孤雁 Kogan TOBARI
C030
『創作版画と版画の作り方』

1922年
版画社 出版
21.5×13.5cm
挿入作品 木版《玉乗り》1点
他に版ごとに分解したものが5点
作品の状態 ヤケ、シミ、ノド傷みあり
文字の訂正などの書き込みあり


挿入作品《玉乗り》


◆戸張孤雁は、生涯独身(美しい恋人はいましたが)、東京出身がたたって、いまだにこの優れた作家を顕彰する機関も美術館もない。もし孤雁が他の地方の出身だったら、美術館が放っとかないでしょう。回顧展も愛知県美術館が開いたのみ。私が夢中で集めていた1970年代には、妹さんもご健在で、兄孤雁のことをいろいろ聞くことができました。また縁あって一時、私の自宅に全版木を保管していました(現在は愛知県美術館の収蔵)。
この本は、戸張孤雁が創作版画を作るに当たっての態度に始まり、自作の《玉乗り》を題材に色版の分解と摺りなど木版画の技法について解説しています。
その序に曰く《本書の内容は木版画に関した一般と、是まで商売人仲間が秘密のようにして教えなかった材料製作者並びに販売店等を公開して研究者の便に備えてあります。》

◆戸張孤雁(とばり こがん)1882年東京日本橋生まれ。1901年(明治34年)渡米し、苦学しつつアート・スチューデンツ・リーグなどで絵画を学ぶ。荻原守衛(碌山)と知り合うが、1906年病のため帰国。荻原の影響で彫刻への関心を深め、1910年太平洋画会研究所彫塑部に入り彫刻家となる。
1916年からは日本美術院彫刻部に出品し、翌年同人となる。また、1913年には石井柏亭らと水彩画会を創立、1919年には創作版画協会に参加し版画制作を行い、《タンスの前》《玉乗り》などの傑作を遺す。1927年46歳で歿。

戸張孤雁
『創作版画と版画の作り方』
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