ピーター・ビアード Peter BEARD 1938年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。1961年イェール大学卒業後、東アフリカ・ケニアに移住し、敬愛する作家カレン・ブリクセンの隣人となる。1964年から1965年にかけ動物保護区であるツァヴォ国立公園で働く。そこで撮影した、乱獲されるアフリカ象の写真をベースに、アフリカの複雑で入り組んだ人間と動物の歴史を現代に伝えようと、1965年に最初の著書「 The End of the Game 」としてまとめる。一方で、アフリカ移住以前から、日々の生活の中で出会う物・写真・映像などに書き込みを加えコラージュしていく「日記」を制作している。
1977年に自宅が火事で全焼し、過去20年の「日記」と作品が焼失してしまう事件に遭うが、日記を毎日欠かさないスタイルは不変で、写真をコラージュした「日記」自体がアート表現として認められていく。主な出版物=「Eyelids of the Morning」(1973年)、「Diary」(1993年)、「50 years of portrits」(1999年)、「Zara's tales」(2004年)など。