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◆ 中藤毅彦写真展 Berlin 1999+2014
会期=2016年1月6日[水]―1月16[土]
※会期中無休
写真家・中藤毅彦は、世界各地の都市を訪れ、それぞれの都市の違いに興味を惹かれ、一貫してストリートスナップを撮り続けています。2001年に初めて東欧の旧社会主義国を訪れてからは、さらに都市の持つ歴史的意味合いにも思いを馳せるようになりました。2014年に出版した『STREET RAMBLER』(ギャラリー・ニエプス刊)には、キューバの首都ハバナに始まり、ニューヨーク、モスクワ、上海、パリ、ベルリン、東京の20世紀に劇的な変化を遂げた各都市の姿が収録されており、本写真集で2015年の第24回林忠彦賞を受賞しました。本展では1999年と2014年の15年の年月を隔てたベルリンの都市や人々を撮影した写真作品を約25点出品します。
1999年冬、初めて訪れたベルリンは統一ドイツの首都へと街中が工事現場の有様であった。新しい時代への変化に向けての期待感と共に、長かった冬の時代の気配を未だ濃厚に漂わせた、埃っぽく殺風景でだだっ広い都市だった。2014年夏、15年ぶりに訪れたベルリンは別の街のように生まれ変わっていた。中心部には巨大な近代建築が立ち並び、うら寂しかった旧東側のエリアは若さと活気に満ちていた。一方で、あらゆる人々を受け入れる懐の深さと、自由でアーティスティックな気風に変わりはない。今回の展示では、この特異な歴史を背負った都市の、15年の歳月を挟んだ変化と核の部分の変わらない姿との両面を感じて頂ければ嬉しい。
中藤毅彦
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■ 中藤毅彦 Takehiko NAKAFUJI
1970年東京生まれ。写真家。早稲田大学第一文学部中退 東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。2000年より5年間東京ビジュアルアーツ非常勤講師。モノクロームの都市スナップショットを中心に作品を発表し続けている。国内の他、近年は東欧、ロシア、キューバなど旧社会主義諸国を中心に世界各地を取材。作家活動とともに、四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。
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