第102回企画展
[ 舟越直木展 ]
会場………ときの忘れもの 港区南青山5-4-6 パレ・ロワイヤル南青山506号室
Tel:03-3470-2631
会期………2003年2月7日(金)〜2月22日(土) 11:00〜19:00 日曜・月曜・ 祝日は休廊
概要………芸術家の一家のなかで育ち、作品を制作することと、生活することあるいは生きていくことが自然と同じ意味をもつのだろうと、その振舞いに見受けられる舟越直木。初期の平面作品から1980年代からは彫刻へと展開し、大きな野外彫刻やブロンズによる立体作品、その過程に描いたドローイングや水彩などの平面作品を発表し続けています。
2000年「舟越直木+阿部陽子展」の図録に、その制作への姿勢をが垣間見える文章を寄せています。
「僕は表現という言葉がよくなじめない。なぜそうなのかと考えてみると、それはトリックみたいな感じを僕に感じさせるからだ。僕は作品をつくる時いつも何かを表現しているという感じはもったことがない。ある作品が何かを表現していると言われることがよくある。たとえばキリストが十字架にかけられている絵などで背景の空の暗い青さがキリストの受難の悲しみを……などと言うように。だが僕はなにかいつも、そういう言葉に成程とは思いつつも、何か納得しきれないものを感じた。どんな時代のどんな作品も主題というものは作品にとって口実に過ぎない。
ただそこには、ある意志――ある方向性をもった力――が存在するだけだ。 だが、その意志そのものをとり出して見せることはできないだろう。なぜなら意志とは見えないある力のことだからだ。 ジョットによせて舟越直木」
今回は、ときの忘れものが集めてきた舟越直木の作品7点を出品します。
■舟越直木(ふなこし なおき)………1953年東京都生まれ。
1978年東京造形大学絵画科卒業。
個展、展覧会
1983年 舟越直木個展 みゆき画廊、銀座
6 INTENTION ギャラリーQ、銀座
1984年 舟越直木展 ギャラリーQ、銀座
1985年 舟越直木展 ギャラリーQ、銀座
1986年 Contemporary Art from Tokyo’86 ユーン画廊、ソウル
1987年 ぷろみしんぐ・なびす8703 なびす画廊、銀座
NEW TRENDS 世田谷の新世代 世田谷美術館
1989年 デッサン―彫刻家における なびす画廊、銀座
舟越直木展 なびす画廊、銀座
第25回今日の作家展「かめ座のしるし」 横浜市民ギャラリー
1990年 開館15周年記念 現代彫刻の歩み」 1970年代以降の表現―物質と空間の変容
神奈川県立県民ホール
第9回平行芸術展 既視感の食卓 小原流会館、青山
1991年 世田谷美術展’91 世田谷美術館
世田谷美術展’92 世田谷美術館
1992年 舟越直木展 なびす画廊、銀座
ドキュメント’92 舟越直木 ギャラリー永井祥子、新木場
TEMP VICTVIM 生きられた80年代 エスパス小原、青山
世田谷美術展’93 世田谷美術館
1993年 舟越直木展 なびす画廊、銀座
〈かたまり彫刻〉とは何か 小原流会館、青山
世田谷美術展’94 世田谷美術館
1994年 金曜日のまれびとたち なびす画廊、銀座
世田谷美術展’95 世田谷美術館
1995年 舟越直木展 なびす画廊、銀座
世田谷美術展’96 世田谷美術館
1996年 匍匐は跳躍 なびす画廊、銀座
体感する美術’96アーチストと考えるサバイバル・ツール 佐倉市立美術館、千葉
舟越直木展 MORIOKA第一画廊、盛岡
舟越直木Part。未発表作品展 Galerie de cafe 伝、経堂
舟越直木Part「新作展 Galerie de cafe 伝、経堂
開館10周年記念 世田谷美術展’97 世田谷美術館
1997年 Each Artists, Each Moment 1997 ギャラリーGAN、銀座
青銅の可能性 田中画廊、日本橋
舟越直木展 なびす画廊、銀座
二人展 舟越直木+杉本みゆき展 MORIOKA第一画廊、盛岡
世田谷区制65周年記念 世田谷美術展’98 世田谷美術館
1998年 インサイド/アウトサイド日本現代彫刻の8人 新潟県立近代美術館、長岡
1999年 舟越直木展 なびす画廊、銀座
舟越直木展 MORIOKA第一画廊、盛岡
2000年 シリーズァ 岩手の現代作家「舟越直木・阿部陽子」展 萬鉄五郎記念美術館、岩手
O Jun+舟越直木展 ときの忘れもの 、青山
2001〜02年 舟越直木展 なびす画廊、銀座
2003年 舟越直木展 appel、経堂
舟越直木
「これらドローイングは、私にとって描いたのを忘れてしまったものもあるが、再会したとたんに真っ白なスケッチブックとそのドローイングを描いたときのことが、あざやかに思い出せてくる。
不思議だが、何かドローイングにはそんな力があるようなのである。
スケッチブックをめくっていても、前の作品で、ほとんど新作のように思えることもある。
だか、たしかに、ぼくが描いたのだ。」
|
|
1995. June 16
1995年 ドローイング
38×47cm(紙サイズ) |
1996. 11月9日
1996年 ドローイング
41×32cm(紙サイズ) |
|
|
1996. 12月19日
1996年 ドローイング
40×32cm(紙サイズ) |
1997. APRIL 7
1997年 ドローイング
82×66cm(マットサイズ) |
|
|
なまけもの
1999年 ドローイング
74×59cm(マットサイズ) |
作品
1996年 油彩
53×45cm(10号) |
作品の在庫、価格については、メールもしくはTELにて、お気軽にお問い合わせ下さい。