2004年11月〜の展覧会

弊廊「ときの忘れもの」の2004年11月〜の企画展・常設展のご案内を申し上げます。 



◆版画と挿画本・美術書のセール 
会期=2004年11月26日(金)、27日(土)の二日間、12時〜19時
会場=ときの忘れもの
日本有数の大コレクターだったK氏の蔵書売立てを何回か行なってきましたが、今年の最後を飾り11月26日(金)、27日(土)の二日間「版画と挿画本・美術書のセール」を開催します。
版画、油彩、水彩、オブジェ、1920年代の挿画本、内外の美術書・雑誌、研究者必見の戦前の目録(白馬会、自由美術、国展、室内社、日仏芸術社、青樹社)などなど思いきった廉価で頒布しますので掘り出し物をぜひ手に入れて下さい。
作品の出品予定は、ムンク、レジエ、セザンヌ、マイヨール、アルツング、アルベルト・マニェルリ、ヴィリー・バウマイスター、オーギュスト・エルバン、アンドレ・ブロック、ナム・ジュン・パイク、ボイス、アンリ・リビエ−ル、ロベ−ル・ドローネ、セガンティーニ、マチス、ミロ、エルンスト、ピカソ、クレー、キャメロン、スタンラン、エドガー・シャヒーン、ドービニー、ボナール、ヘンリー・ミラー、駒井哲郎、谷中安規、北川民次、靉嘔、池田満寿夫、瑛九、恩地孝四郎、磯辺行久、木内克、藤田嗣治、畦地梅太郎、若林奮、オノサト・トシノブ、舟越保武、難波田龍起、元永定正、泉茂、高橋秀、西脇順三郎、日和崎尊夫、草間彌生、他です。
もちろん美術書・雑誌類も多数出品します。
ぜひお出かけ下さい。


会場風景


















◆第118回企画展
 Kazha Imura
    Dec.3-18,2004
 井村一巴<セルフポートレイト>展


 2004年12月3日[金]〜12月18日[土]
 12:00〜19:00 日・月・祝日は休廊
 初日12月3日(金)午後5時より、作家を囲みオープニング・パーティを催します

井村一巴(1980年生まれ)は、16歳で写真を撮り始め、17歳のときに自分の写真や文章を発表するために、 “paper”という雑誌スタイルのカラーコピーによる手作りのメディアを発行、現在までの7年間に13号を刊行しました。今回の展覧会は、近日刊行予定の14号までの“paper”で発表した写真を中心に構成いたします。

■作家のコメント

 ずっと自分ばかり撮ってきたように思います。

こう言ってしまうのはひどく悲しいことですが、写真は私にとって自分や自分の周囲を肯定できるほとんど唯一の手段であったと思います。しかし、肯定に有効なものはその否定にも同じ程度、有効であることも知りました。他者の中に自己を見て撮ることも、ただ他者を見つめ、撮ることもどちらも私が人間として生きることに対して矛盾と問題を発生させただけでした。

現実を写生する、ということに関してカメラほどその能力に長けた機械はないでしょう。確かにそこに発生し残留する『写真』からは他の何かを読みとれる。勿論、作為も私情も嘘も入り込む。それを良しとするか悪しとするかは分かりませんが、先述の矛盾と問題を解決とならずも、突きぬけるヒントは、『現実を写生する、ということに関してカメラほどその能力に長けた機械はない』というところにあるように思います。もう生活以外、写真と俳句のことばかり考えています。
オープニング風景






会場風景









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