2008年6月の展覧会 ◆第159回企画展 ときの忘れものが選んだ、植物を美しい色彩で描く永井桃子、“箱”にタブローを内蔵した作品を制作する根岸文子、静寂な風景のなかに佇む人物を描く秋葉シスイ、強い色彩と描線の三須研一という、異色の若手4名のグループ展を開催します。
■永井桃子 Momoko
NAGAI
1976年東京生まれ。98年女子美術大学洋画専攻卒業(優秀賞)、00年同大学院修了。 89年初めて銅版画を制作。92年東北電力「夢見る子供童話賞」絵本部門大賞受賞、受賞作品『ウサギの畑』は講談社より出版。00年スカイドアアートプレイス青山で油彩の初個展。01年トーキョーワンダーウォール賞受賞。01,04,05,06年ときの忘れもので個展。06年損保ジャパン美術財団選抜奨励展出品。 ■根岸文子 Fumiko NEGISHI 1970年東京生まれ。93年女子美術大学絵画科卒業、スペインに渡る。スペイン美術大学の版画工房で学ぶ。スペイン国内版画展で新人賞受賞、モハカ絵画奨学コース等を受ける。99,01,04年ときの忘れもので個展、02年エガン画廊(マドリッド)で個展。02,05年グループ展に参加(カッハマドリッド)。06年ギャラリーすどうで二人展、翌年ときの忘れもので個展開催。現在、スペインで制作を続ける。 <作家からのコメント> このごろ、私の年のせいでしょうか、 日に日に時間が短く、周りの社会も、とんでもない速さで、変化を急いでいるような気がします。 このような現代の時間の中、足を止めて、じっくりと自分を見つめなおす時間がほしいものです。 今回のグループ展も、そんな空間になると良いとおもっています。 ■秋葉シスイ Sisui AKIBA 1984年千葉生まれ。03年和光大学表現学部芸術学科に入学、主に油絵を学ぶ。05年、グループ展「STRIPE」を学内で開く。この頃より、暗澹とした背景に佇む人物という絵のモチーフが表れる。翌年、同じく学内で個展「STRIPE第2週」を行なう。卒業制作展に作品「scene1」を出品。同大学を卒業(07年)。フタバ画廊で個展「そこから」を開催。
<作家からのコメント>
いろいろな人が居ると思いますが、自分にとって絵を描くことは、楽しいことばかりではありません。でも、絵を描いていると、ほんの一瞬だけ、歓びというか、すべてのものから自由になる瞬間があります。それが世界のすべてになるのです。だからやめられません。自分は、大袈裟なことを言うつもりも、絵で何かを伝えたいということも特にないです。本来、絵はそういうものだと思います。 ■三須研一 Kenichi MISU 1970年埼玉県生まれ。91年千代田工科芸術専門学校デザイン科卒業。翌年、KFS主催の油彩コンテストでグランプリ受賞。95,96,98,99年、ART BOX展に出品。01年、自宅の一部をギャラリースペース「ホームシックギャラリー」として開放し、自身の作品発表、企画展を行なう。額縁作家としてオリジナルフレームを制作している。 <作家からのコメント> 私が絵にしたものは、スーパーカブ(カブおじさん)、D51(雨降り機関車)、旗日の交通機関の国旗(にっぽんこうもり)、鳥居(夜詣でる)、です。これから自分の絵がどう展開していくのかはわかりませんが、意識しすぎないで、肩の力を抜いて「気がついたら日本を描いてた」になったらいいなと思っています。油彩(洋画)ですけどね。和魂洋才ということで…。 <4Winds展>出品リスト 2008. 6.6〜6.14
展覧会風景
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