◆ニキ・ド・サンファル版画と松本路子写真展 「The Witches Tea Party 〜ニキ・ド・サンファルとの宴」 会期=2010年5月11日[火]―5月22日[土] 12:00-19:00 ※会期中無休 ニキ・ド・サンファル生誕80周年を記念して、松本路子撮影のニキ・ド・サンファルのポートレート写真約20点と、松本路子氏コレクションのニキ・ド・サンファルの版画を6点ご紹介します。 松本路子さんは5月11日(火)・12日(水)・20日(木)・21日(金)・22日(土)、いずれも15時〜19時まで在廊予定です。 ●5月15日(土)17時より、松本路子さんによるギャラリートークを開催します ※要予約(参加費1,000円/1ドリンク付/参加ご希望の方は、電話またはメールにてお申し込み下さい) Tel.03-3470-2631/Mail.info@tokinowasuremono.com ※定員に達したため、ギャラリートークのご予約は締め切りました ●同日、トーク終了後の18時から、作家を囲み懇親パーティを開催します。どなたでも参加いただけますが、17時〜18時まではギャラリートーク(予約制)のご予約者以外の方はご入場できませんので、18時以降にご来場ください カラフルで、エスプリあふれる女性像などで知られる、フランスの造形作家ニキ・ド・サンファル。1981年6月、1枚のアーティスト・ポートレイトを撮影するためにパリ郊外の自宅を訪ねたのが、私とニキとの最初の出会いだった。 当時、ニキ・ド・サンファルはイタリアのトスカーナにタロットカードを題材とした12個の彫刻宮殿を造るプロジェクトに着手していた。女神の半身を持つスフィンクスの像が彼女の棲み家で、女神の大きな乳房の寝室の中で眠り、胴体内の居間兼アトリエで制作するという。 自らの彫刻の中で暮らす究極のアートの創造者は、大胆にして、きわめて繊細、何よりも自由な発想の持ち主で、その世界に魅せられた私は、以来10数年に渡り、ヨーロッパ各地で彼女とその作品を追い続けた。 ニキ・ド・サンファルの没後、正面から撮影された肖像が極めて少ない生涯であったことを知らされた。彼女と幾度かフォトセッションを重ねたことが奇跡のようだ。 ニキの版画に「Witch’s Tea Party(魔女たちのティー・パーティ)」という作品があるが、私はそのパーティーに招かれてしまったらしい。さらに新入りの魔女の一員として、宴を開くカードを手渡された、そんな気もしている。
■松本路子 Michiko MATSUMOTO 写真家。静岡県生まれ。法政大学文学部卒。80年代より、ニューヨーク、パリを初めとする、世界各地の、現代を代表するアーティストやダンサーの肖像を中心に作品を発表。数多くの個展、美術館でのグループ展のほか、国の内外の美術館に作品が収蔵されている。 主な写真集に『ニキ・ド・サンファール』(パルコ出版)、『Portraits 女性アーティストの肖像』(河出書房新社)、『DANCERS エロスの肖像』(講談社)など。ここ数年、『晴れたらバラ日和』(淡交社)などのエッセイ集を数冊出版して、エッセイストとしての評価も高まっている。 作者公式サイト:http://www.matsumotomichiko.com/ ■ニキ・ド・サンファル Niki de SAINT PHALLE 1930年パリに生まれる。アメリカへ移住し、1947年からモデルとして活動、数々のファッション誌の表紙を飾る。1952年パリに転居し、演劇学校に入学。神経衰弱に陥り、精神医療の一環として絵を描き始め、芸術家を志す。1961年絵の具を詰めた物を埋め込んだ石膏レリーフを銃で撃ち、弾丸が当たれば絵の具が飛び散るという最初の射撃セッションで一躍注目を浴び、ヌーヴォー・レアリスムのメンバーとして招かれる。射撃絵画を2年で中止し、1963年に「出産する女」「娼婦」「魔女」「花嫁」といった女性像をテーマとした作品シリーズを制作。1965年友人の妊娠からインスパイヤーされ、毛糸と紙張子で、後にニキの作品の代名詞となる最初の〈ナナ〉を制作。1971年にティンゲリーと結婚。1994年ニキのコレクターYoko増田静江が、那須高原にニキ美術館を開館。1978年タロットカードをモチーフとした作品を配した彫刻庭園《タロット・ガーデン》の建設に着手し、20年の歳月をかけてイタリアのトスカーナに完成させる。1998年初来日。2000年高松宮殿下記念世界文化賞彫刻部門を受賞。2002年永逝(享年71)。 松本路子のエッセイ <ニキ・ド・サンファル版画と松本路子写真展>出品リスト 2010.5.11[Tue] - 5.22[Sat]
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