◆デュシャン、エルンスト、マン・レイ展 会期=2011年12月6日[火]―12月11日[日] 12:00-19:00 ※会期中無休 20世紀の現代美術の流れを決定づけたデュシャン、エルンスト、マン・レイ、の3人の版画作品、写真を展示します。 ■マルセル・デュシャン Marcel DUCHAMP マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp, 1887〜1968年)はフランス出身で、のちアメリカで活躍した美術家であり、20世紀美術に決定的な影響を残した。画家として出発したが、油彩画の制作は1910年代前半に放棄した。デュシャンはニューヨーク・ダダの中心的人物と見なされ、20世紀の美術に最も影響を与えた作家の一人と言われる。コンセプチュアル・アート、オプ・アートなど現代美術の先駆けとも見なされる作品を手がけた。 デュシャンが他の巨匠たちと異なるのは、30歳代半ば以降の後半生にはほとんど作品らしい作品を残していないことである。彼が没したのは1968年だが、「絵画」らしい作品を描いていたのは1912年頃までで、以降は油絵を放棄した。その後、《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》、通称「大ガラス」と呼ばれる、ガラスを支持体とした作品の制作を続けていたが、これも未完のまま1923年に放棄。以後数十年間は「レディ・メイド」と称する既製品(または既製品に少し手を加えたもの)による作品を散発的に発表するほか、ほとんど「芸術家」らしい仕事をせず、チェスに没頭していた。なお、チェスはセミプロとも言うべき腕前だった。 ■マックス・エルンスト Max ERNST マックス・エルンスト(Max Ernst, 1891〜1976年)は、20世紀のドイツ人画家・彫刻家。 ドイツのケルン近郊のブリュールに生まれ、のちフランスに帰化している。エルンストは、日本では、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、ジョルジョ・デ・キリコらの人気の高さに比して、やや過小評価されている感があるが、ダダイズムを経ての超現実主義(シュルレアリスム)の最も代表的な画家の1人である。作風は多岐にわたり、フロッタージュ(こすり出し)、コラージュ、デカルコマニーなどの技法を駆使している。 ■マン・レイ Man Ray マン・レイ(Man Ray, 本名:エマニュエル・ラドニツキー Emmanuel Rudzitsky, 1890〜1976年)は、アメリカ合衆国の画家、彫刻家、写真家。ダダイストまたはシュルレアリストとして、多数のオブジェを制作したことでも知られる。レイヨグラフ、ソラリゼーションなど、さまざまな技法を駆使し、一方でストレートなポートレート(特に同時代の芸術家のポートレート)も得意とし、ファッション写真と呼べるような作品もあったりと、多種多様な写真作品群を残している。 <デュシャン、エルンスト、マン・レイ展>出品リスト 2011.12.6[Tue] - 12.11[Sun]
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