◆モンドリアン版画展 会期=2014年9月24日[水]―10月4日[土] 12:00-19:00 ※日・月・祝日休廊 モンドリアンは叔父の手ほどきで絵を描き始め、初期には自然主義的な手法で風景や静物を描いていました。30代半ば頃に新しい表現方法を模索し始め、フランスの点描派やポスト印象派などの新しい絵画の傾向を知ります。1910年にパリでキュビズムに触れたことから、描く対象の抽象化が本格化しました。 又、制作活動の傍ら、モンドリアン独自の美学である「新造形主義」を提唱した芸術誌『デ・ステイル』を創刊に関わるなど抽象主義の芸術運動を繰り広げることにも力を注ぎました。今日モンドリアン・スタイルとして親しまれている垂直と水平による構図と三原色の色面からなる表現は、幾何学的抽象画の先駆的作品とされています。 モンドリアン死後の1957年、パリのギャラリー・ドゥニズ・ルネからシルクスクリーン版画集『mondrian』が発行されました。 本展では、幾何学抽象に移行する前の「青い木」、フォルムの生成過程そのものを抽象画のテーマに取り入れようと試みていた頃のコンポジション、モンドリアン・スタイルと称される三原色と水平・垂直によるコンポジション、そしてそれまでの基本要素である黒い線が消えた晩年の作品「ブロードウェイブギウギ」など、版画集に収められたシルクスクリーン全12点をご覧いただきます。 「新造形主義は現在でもなお存在しており、モンドリアンの死後も彼の美術と思考は影響力を持っている。モンドリアンの熱心な信奉者は様々な色彩やトーンを作品に導入したり、斜線を用いたり、新しい幾何学的形式を探求したりした。 彼にとっては、純抽象を表現するには絵画が最適の方法だったのである。」 (版画集『mondrian』序文より)
■ピエト・モンドリアン Piet MONDRIAN(1872-1944) 1872年オランダに生まれる。1892年にアムステルダムの国立美術学校で学び、初めは風景や静物を描いていた。1910年にパリに出てキュビスムに触れ、フランスの点描派やポスト印象派などの新しい絵画の傾向を知り、やがて完全な抽象へ移行する。1914年にオランダに帰国。1917年画家テオ・ファン・ドゥースブルフと前術的な芸術誌『デ・ステイル』を創刊し、抽象主義の芸術運動を繰り広げるとともに、今日モンドリアン・スタイルとして親しまれている垂 直・水平線と三原色の色面からなる幾何学的抽象画のスタイルを確立した。モンドリアンはカンディンスキーとともに、現代抽象絵画への道を切り開いた巨匠と呼ばれている。 <モンドリアン版画展>出品リスト 2014年9月24日[水]―10月4日[土]
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