第279回 菅井汲展
会期=2016年8月6日[土]〜8月20日[土] 12:00-19:00
※日・月・祝日休廊
ときの忘れものでは16年ぶりに菅井汲展を開催します。
1919年神戸に生まれた菅井は中村貞以に日本画を学び、1952年渡仏。渡仏間もないクラヴェン画廊での個展が大きな反響を呼び、たちまちパリ美術界のスターとなりました。1955年からは版画制作を開始し、生涯に約400点を制作。1959年リュブリアナ国際版画展、1965年サンパウロ・ビエンナーレ最優秀賞など数多くの国際展で受賞しました。本展では、菅井の1970年代の版画を中心にご覧いただきます。
■菅井汲 Kumi SUGAI(1919−1996)
1919年神戸市生まれ。本名・菅井貞三。
阪急電鉄でデザイナーとして活躍、プロ野球の阪急ブレ−ブスのマークなどを制作。中村貞以に日本画を学ぶが52年渡仏、渡仏間もないクラヴェン画廊での個展が大きな反響を呼び、たちまちパリ美術界のスターとなる。55年から版画制作を開始、生涯に約400点を制作。59年リュブリアナ国際版画展、65年サンパウロ・ビエンナーレ最優秀賞など数多くの国際展で受賞。96年永逝(享年77)。
映画ファンなら誰でも知っているサガンの[悲しみよ、こんにちは]のギャラリーのシーンはまさにデビューしたてのスガイ先生の個展風景です。戦後の国際舞台に単身で闘いを挑み大きな成功を勝ち得た抽象画家スガイ先生は、私にとって版元と画家との緊張関係を身をもって教えてくれた恩人であり、教師でした。70年〜80年代の幾何学的抽象による70点以上の版画エディションを送り出すことができました。
<菅井汲展>出品リスト 2016年8月6日[土]―8月20日[土]
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展示風景
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