第314回 眼差しの肖像画コレクション 2019年8月23日[金]―9月7日[土] 11:00-19:00※日・月・祝日休廊 |
卓抜な描写力と、深い人間観察に基づいて描かれた7人の作家による異色の肖像画コレクションを展観します。
■細江英公(b1933年)
写真家。清里フォトアートミュージアム館長。デモクラート美術家協会の瑛九と出会い強い影響を受ける。63年三島由紀夫をモデルに撮った[薔薇刑]で評価を確立し、70年[鎌鼬(かまいたち)]で芸術選奨文部大臣賞受賞。
■五味彬(b1953年)
日本大学芸術学部写真学科卒業。1977年渡仏し、ローレンス・サックマン、ミッシェル・ベルトンに師事する。83年帰国後、ファッション誌『流行通信』『エル・ジャポン』などを中心に活躍。
■E.J.ベロック(1873年−1949年)
写真家。ベロックの手によるものとして知られる現存の写真は、すべてニューオリンズの紅燈街「ストーリーヴィル」の娼館で撮られており、そこで働く女性たちが被写体として登場している。
■ジョセフ・コーネル(1903年―1972年)
アメリカの作家、彫刻家。アッサンブラージュの先駆者にして第一人者。シュルレアリスムに影響を受け、アバンギャルドの実験映像制作も行った。
■小野隆生(b1950年)
1971年渡伊、以来イタリアに在住。国立ローマ美術学校・フィレンツェ美術学校・国立ローマ中央修復研究所絵画科で学ぶ。テンペラ画手法による肖像画を一貫して制作している。
■森村泰昌(b1951年)
京都市立芸術大学美術学部卒業。1985年ゴッホに自ら扮したセルフ・ポートレート写真を発表、有名絵画の登場人物に扮する「美術史シリーズ」で脚光を浴びる。
■三上誠(1919年−1972年)
1944年京都市立絵画専門学校卒業。コラージュやフロッタージュの技法を日本画にとりこみ、段ボールや木、印刷物を使い幾何学的形態のなかに独自の宇宙論的な作品を制作する。
展示風景