20世紀は映像の時代でした。写真を筆頭に、映画、テレビなどの発明は人々の世界を一挙に広げ、情報が目に見える形でいきわたる時代になりました。
写真についていえば、ゼラチン・シルバー・プリント(銀塩写真)の時代でした。写真家は当時最先端のゼラチン・シルバー・プリントを使い作品を生み出してきました。しかし今世紀に入るや、銀塩写真を中心とするアナログ写真は、デジタルカメラの進化により消え行く運命にあるといっても過言ではありません。
ときの忘れものではアナログ技術によって創造された作品の魅力を広く知っていただこうと「銀塩写真の魅力展」を2009年からシリーズ企画として開催してきました。
第7回目となる今回は、8人の写真家たちが撮った20世紀を代表する優れた表現者たち(ピカソ、アンドレ・ブルトン、A.ヘップバーン、A.ウォーホル、ブランクーシ、三島由紀夫、イサム・ノグチ、黒澤明、他)のポートレートをご覧いただきます。
出品作家=マン・レイ、ボブ・ウィロビー、ロベール・ドアノー、エドワード・スタイケン、金坂健二、細江英公、安齊重男、平嶋彰彦
展示風景 ※画像をクリックすると拡大します。