第355回 阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る 2023年8月25日(金)〜9月2日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝休 協力:ぼんたな、アルテック ※画像をクリックすると拡大して表示されます。 |
本年1月に亡くなられた阿部勤先生(1936-2023)は2021年11月22日の日付の入ったリトグラフ「中心のある家」を制作されていました。
阿部先生が設計された個人住宅Las Casas(1996年竣工、2017年からギャラリーときの忘れもの)で版画と書籍による小展を開催します。
阿部先生の建築空間を味わっていただきながら、阿部先生の唯一の版画(リトグラフ)1点をご覧ください。併せてル・コルビュジエなどの建築家の版画・ドローイングも展示します。
■阿部勤 Abe Tsutomu
1936年東京都生まれ。1960年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、坂倉準三建築研究所入所。北野邸、佐賀県体育館、呉市民会館、ホテル三愛、神奈川県庁舎、タイ国文部省の要請により、農業高等学校、工業高等学校、及びカレッジ25校の設計管理に従事。戸尾任宏、室伏次郎と主宰した株式会社アーキヴィジョン建築研究所を経て、1984年室伏次郎と共に株式会社アルテックを設立。1985年「蓼科荘レーネサイドスタンレー」にて第4回日本建築家協会新人賞受賞。「私の家」「五本木ハウス」「美しが丘の家」「賀川豊彦記念松澤資料館」「スタンレー電気技術研究所」「桜台の家」で個人事務所として最多6度の「建築25年賞」受賞。著書に『現代建築/空間と方法2』(1986同朋舎)、『中心のある家 (くうねるところにすむところ―子どもたちに伝えたい家の本)(2005インデックス・コミュニケーションズ)、『暮らしを楽しむキッチンのつくり方』(2014 彰国社)、『中心のある家 建築家・阿部勤自邸の50年』(2022 学芸出版社)他。早稲田大学理工学部建築学科非常勤講師、東京芸術大学芸術学部非常勤講師、女子美術大学非常勤講師、日本大学芸術学部非常勤講師を歴任。2023年1月10日死去。
展示風景 ※画像をクリックすると拡大します。