第373回 柳澤紀子×北川民次展

2024年10月30日(水)〜11月9日(土)
11:00-19:00
※日・月・祝日休廊



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美術家・版画家の柳澤紀子は静岡県浜松市出身で、現在は掛川市を拠点に制作活動を行なっています。人間を見詰め、自然を観察してきた柳澤は、人間と自然、特に動物との関わりを強くイメージした作品や、原発など科学技術と人間との関わりを扱った作品、身体をモティーフに人間の内面を深く掘り起こそうとする作品をテーマに作品を制作しています。東京芸大在学中に駒井哲郎に学び、銅版画で表現してきましたが、95年頃よりミクストメディアにより表現を深化、作品を通して、人種、世代、ジェンダーを超えて多くの人々に問いかけています。

同じく静岡県の金谷に生まれた洋画家・北川民次は、1914年に渡米後、1921年にメキシコへと渡り、メキシコの風土や人々を描く独特の画風で作品を制作し、また美術教育者としても活動しました。美術評論家の久保貞次郎が実質的な版元となり、生涯に400点近い版画を制作されました。生誕130年の本年は、約30年ぶりの大規模な回顧展「生誕130年記念 北川民次展ーメキシコから日本へ」(名古屋市美術館、世田谷美術館、郡山市立美術館)が開催されています。

本展では、社会を反映して、世代を描き、海外でも数多く発表している二人の作家を掛け合わせて、それぞれ10数点の作品をご覧いただきます。

初日10月30日(水)17時より柳澤紀子さんを囲んでオープニングパーティーを開催します。

●イベント
11月1日(金)17時〜18時半
柳澤紀子先生トーク
インタビュアー:桑原規子先生(美術史家・聖徳大学兼任教員)
※要予約、参加費1,000円

●柳澤紀子先生 在廊日
初日10月30日(水)、11月1日(金)、9日(土)
※いずれも15時〜19時


柳澤紀子 Yanagisawa Noriko
1940年静岡県浜松市に生まれる 。1963年東京藝術大学美術学部油画科油絵専攻卒業。1965年東京藝術大学大学院油画研究科油絵専攻修了。1971-75年ニューヨークに滞在し、プリントメーキングワークショップで制作。帰国後は静岡県掛川を拠点にエッチングによる銅版画を中心に制作活動を行う。1992年文化庁派遣芸術家在外研修員としてロンドン滞在。1995年よりミクストメディアの制作を始める。2003-11年武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画研究室教授。現在も精力的に作品を制作し発表を行っている。

北川民次 Kitagawa Tamiji
1894年静岡県生まれ。早稲田大学を中退して1914年渡米。ニューヨークのアート・スチューデ ンツ・リーグでジョン・スローンに師事、学友に国吉康雄がいた。1923年メキシコに渡り、シケイロス、リベラ等と交友、メキシコ・ルネサンス を標榜する壁画運動に賛同、またメキシコ郊外のトラルパムで児童美術教育に携わる。1931(昭和6)年タスコに野外美術学校を移して校長となる。1936年帰国。翌年の第29回二科展に《タスコの祭》ほかを出品し注目を浴びる。二科展、日本国際美術展でも活躍し、1979年二科会会長となるも同会を退会、以後、悠々自適の生活を送り、1989年瀬戸で歿した。


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