第376回 没後60年 ル・コルビュジエ 建築讃歌 2025年3月11日(火)〜3月22日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。 |
没後60年を迎える建築家・ル・コルビュジエ (1887-1965)による版画作品を展示します。
ル・コルビュジエは[近代建築の五原則]を提唱し、ライトやミースとともに近代建築三大巨匠の一人として知られ、数々の名建築を残しました。その出発点は画家であり、油彩、彫刻、版画を精力的に制作し、生涯絵筆を離すことはありませんでした。
パナソニック汐留美術館で 3月23日まで開催中の「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」とあわせて、ぜひご覧ください。
■ル・コルビュジエ Le Corbusier
建築家。1887年スイスのジュラ地方ラ・ショー・ド・ファン生まれ。本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ。1906年初めての住宅[ファレ邸]を設計。1917年パリに出るが、翌年左目を失明する。『エスプリ・ヌーボー』の創刊に関わり、美術運動にも参加。1922年建築事務所設立。代表作[サヴォア邸][ロンシャン礼拝堂][ラ・トゥーレット修道院][国立西洋美術館]他。1965年水泳中にカプ・マルタンで死去(78歳)。
ライト、ミースと並ぶ20世紀建築界の巨匠はリトグラフによる詩画集『直角の詩』など多くの版画を残しました。[近代建築の五原則]を提唱、近代建築国際会議(CIAM)メンバーとして近代建築理論の最大の指導者でした。油彩、彫刻、版画を制作、生涯絵筆を手放しませんでしたが、その死は悲劇的でした(母なる海に帰ったともいえますが)。そのあたりのことは磯崎新『栖十二』の美しいオマージュをお読み下さい。