2006年12月~の展覧会 弊廊「ときの忘れもの」の2006年12月~の企画展・常設展のご案内を申し上げます。 ◆第138回企画展 草間彌生展会期=2006年12月1日[金]―12月16日[土] 12:00―19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊 12月2日[土]17時より、林洋子さんを講師にギャラリー・トークを開催します。 *要予約:会費1,000円(1ドリンク付)、参加ご希望の方はお名前と電話番号 を明記の上、メールにてお申し込み下さい(先着順、定員になり次第締切りま す)。 林洋子さんは、東京都現代美術館学芸員を経て、現在は京都造形芸術大学助教授。藤田嗣治など、20世紀の日本人美術家の海外体験について研究されています。 草間彌生 ◆1929年長野県生まれ。49年京都市立美術工芸学校卒。57年渡米。無限に増殖する網や水玉の作品を制作、ソフトスカルプチャーなど環境彫刻の先駆けをなし、ボディペインティング、反戦運動など多数のハプニングを行う。75年帰国。93年ベネチア・ビエンナーレに参加。98-99年ニューヨークMoMA他で大回顧展が巡回し、20世紀の最も優れた女性作家の評価を決定的にした。2000年芸術選奨文部大臣賞、2001年朝日賞受賞。
*リスト上の作品で会場に展示していないものや、リスト以外の作品もございますので、気軽にスタッフにお尋ねください。 見積り請求(在庫確認)フォーム展示風景 草間彌生展ギャラリートーク~林洋子先生による12月2日午後5時から、林洋子さんを講師に草間彌生展のギャラリートークを開催しました。 林さんは東京都現代美術館の学芸員を経て、現在は京都造形芸術大学助教授。 参加されたのは10人。年末の慌しい時期だったので、いつもよりちょぃと少なめでした。 おや? 右端に座っておられるのは、写真家の細江英公先生です。講師の林さんも驚くゲスト登場でした。 林さんは<草間弥生:孤独な創作 小説・詩作と、コラージュと>というテーマで、草間彌生先生が1973年に帰国されてから、美術作品と並行して発表された日本語による詩、小説などの活字表現、そのコラージュ作品との関連について、かつて草間彌生先生へ取材した内容に基づき、資料を使って語りだします。 熱のこもったトークの後、質疑応答の時間では1964年のニューヨーク以来の親交のある細江英公先生が自らの撮影や草間先生についての貴重な思い出を語ってくださいました。 記念撮影(カメラはスタッフの三浦です) 細江先生に敬意を表して、全員目をつむっての記念撮影(これがわかる方はかなりの細江通です)。 林さんは、藤田嗣治など20世紀の日本人美術家の海外体験について研究されています。 以前フランス語で発表されている草間彌生論を、いつか日本語でも発表したいとおっしゃっていました。 学生時代からの細江ファンの社長は嬉しいツーショット。先生には30数年間折に触れ励ましていただいています。 来年は念願の細江英公展を開催します! 年譜/林洋子作成 <草間弥生:孤独な創作 小説・詩作と、コラージュと> 1929 長野県松本市に生まれる。 1948 京都市立美術工芸学校の最終学年に編入し、翌年卒業。 1952 精神科医が作品に注目、長野で初個展。 1955 個展、タケミヤ画廊(東京) 1957年11月 渡米、シアトルに住む。翌年ニューヨークに転居。 1959 ニューヨークで初個展 1961 「女ひとり国際画壇をゆく」『芸術新潮』5月号 1963 美術家ジョセフ・コーネルとの交流が始まる。 1965 この年から2 年間、活動中心をヨーロッパへ 1973 日本へ帰国、病院への入退院と制作を繰り返す。 1975 「わが魂の遍歴と闘い」雑誌『芸術生活』11月号 1978 この年に大量の小説を書くが、大半の発表は80年代以降。 初の小説『マンハッタン自殺未遂常習犯』(工作舎)を刊行。84年文庫化 1982 個展「草間弥生展 Obsession」フジテレビギャラリー(東京) 1983 短編小説「クリストファー男娼窟」で第10回野生時代新人文学賞。 1984 小説集『クリストファー男娼窟』角川書店 1985 小説『聖マルクス教会炎上』PARCO出版 1987 回顧展、北九州市立美術館 1988 小説『天と地の間』而立書房、 『ウッドストック陰茎斬り』ペヨトル工房 1989 回顧展、ニューヨーク国際現代美術センター 詩集『かくなる憂い』而立書房 小説『痛みのシャンデリア』ペヨトル工房、『心中櫻ヶ塚』而立書房 以後、1994年まで毎年1冊のペースで而立書房から小説を出版 1992 回顧展「草間弥生展 はじける宇宙」草月美術館(東京);新潟市美術館 小説『沼に迷いて』而立書房⇒コーネルと草間を連想させる設定 1993 個展、第45回ヴェニス・ビエンナーレ、日本パヴィリオン 1998-99 個展「Love Forever: Yayoi Kusama 1958-1968」 LA・カウンティー美術館、ニューヨーク近代美術館、東京都現代美術館ほか 1998 小説『すみれ強迫』作品社、『クリストファー男娼窟』の英訳出版 Violet Obsession: poems(Wandering Mind Books, California)=草間の詩の英訳 1999 小説『ニューヨーク ‘69』作品社、『クリストファー男娼窟』の中国語訳出版 2000 第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰 2000-02 個展、コンソルティウム(ディジョン);パリ日本文化会館(パリ);ウイーンほか 2002 自伝『無限の網 草間弥生自伝』作品社 2004 回顧展 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館ほか 2005 Manhattan Suicide Addict (Les Presses du réel) ⇒『マンハッタン自殺未遂常習犯』の仏訳 【TOP PAGE】 |