◆東日本大震災支援企画 ジョック・スタージス新作写真展
会期=2011年5月10日[火]―5月21日[土] 12:00-19:00 ※会期中無休 フランスのモンタリヴェやラ・ジェニーのコミュニティで夏を過ごすナチュリストの家族を、自然の中で撮り続ける写真家ジョック・スタージスの2010年に撮影した新作25点を展示いたします。 ■ジョック・スタージス Jock STURGES ジョック・スタージス(Jock Sturges)は、1947年ニューヨーク生まれ。マールボロ大学およびサンフランシスコ・アート・インスティテュートで写真を専攻。北カリフォルニアやフランスのビーチでヌーディストの家族のポートレートをその美しい自然の中で撮り続けている。8×10の大型カメラで撮影されたモノクロームおよびカラーのプリントは、少女の清冽な美しさ、家族の愛情、自然の詩情を湛えた作品として高い評価を得ている。 ◆パブリック・コレクション:メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、パリ国立図書館、フランクフルト現代美術館ほか。 作品集:『The Last Day of Summer』Aperture(1991)、『あの夏の最後の日』JICC出版局(1992)、『満ち足りた午後』学習研究社、『Radiant Identities』Aperture(1994)、『New Work,1996-2000』Scalo(2000)、『Notes』Aperture、『Twenty-Five Years』Paul Cava Gallery(2004) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ジョック・スタージスさんからのメッセージ ●3月13日のメール "First of all, are you all OK? I am sick with worry about all my Japanese friends and so terribly, terribly sad about what has happened. I would like to do as much as I possibly can to help. If it is possible for my next show with you to still happen in August then I would like all of my share of the money from sales to go to your choice of an earthquake/tsunami relief organization." 「まず、皆さんご無事ですか?私は、すべての日本の友人たちや、今回起きたとてもとても悲しいことを思うと胸が痛みます。 私もできるだけのことをしたいと思います。 私の個展をまだ8月に開催する予定でしたら、私の売上げ分すべてを、あなたの選んだ地震・津波の慈善援助組織にすべて寄付したいと思います。」 ●3月16日のメール "I am SO glad to hear that you are all safe! My heart lifts. What do you think about my doing a limited edition of say 50 copies of one print for a much lower price than usual with, once again, all the proceeds going to the people of Tohoku area?" 「私はあなたがたが皆、無事であると聞いて、非常に嬉しい!元気が出ました。 あるプリントを通常よりもかなり安い価格で、50くらいのエディションで出して、全ての売り上げが東北地方に行くようにするというのはどうでしょうか?」 ●3月28日のメール "In the large world of art and photography my one voice is small ~ quiet and very simple. I will always be the first to say that the beauty in my pictures belongs to the models themselves. I am very lucky that they are so generous with me. Thus, as I am lucky man to whom so many are so generous, it is entirely appropriate that I lend my art's humble voice to the world effort to respond to the tragic events in the Tohoku area. My head is bowed in sorrow for the great suffering in the north. But I am also awed and inspired by the great stories of heroism and sacrifice that are emerging from this tragedy. My respect for Japan and its people has always been very strong. But now it grows like a lion in my heart. If the sale of my work helps even a single person then I will feel deeply privileged. But my real hope is that my small voice simply adds itself to the choir or love and concern coming from all four corners of the globe. The song that choir sings is simple: We see you. We care. We will help as much as we can. Japan is of course a powerful country with one of the world's strongest economies and will herself do the vast majority of what is necessary in Tohoku. I have not the least doubt of this. But as Japan's heart is wounded by these terrible events, so is all the world's. In the face of such sorrow and loss, helping in even the least of way helps us all heal. I am honored to do what I can. With Deep Respect,
「アートや写真の大きな世界の中では、私一人の声など小さく〜静かで、ひじょうにシンプルです。私はいつも最初に、私の写真の美しさは、モデルたちそのものの美しさであると言い続けています。彼らが私にとても寛大であることは、私にとってたいへん幸運なことです。 したがって、私は、とても多くの人から寛大にしていただいている幸運な人間であるので、東北地方のいたましい出来事に対応しようとする世界の努力に、私のアートのささやかな声を役立てようとするのは、しごく当然なことです。北部の大きな苦しみのために、私の頭は悲しみで垂れています。しかしまた、私は、この悲劇から分かった勇敢な行動や自己犠牲のすばらしい話に感動し、元気を与えられます。日本とその人々に対する私の敬意は、いつもひじょうに強くあります。そして今、それは私の心で、ライオンのように成長しています。 私の作品の売上が、たった一人でも助けることができるなら、私はひじょうに光栄に思います。しかし、私の本当の望みは、私の小さな声が、地球の隅々から集まる合唱や愛、関心に単に加わるということです。合唱が歌う歌は、シンプルです: 〈私たちはあなたを見ています。私たちは気にかけています。私たちはできる限りの支援をします。〉 日本は、もちろん、世界で最も強い経済を持った力のある国です。そして、東北で必要とされるもののかなり大きな部分を日本自身がなしえるでしょう。私は、このことに少しの疑問もありません。しかし、これらのひどい出来事によって日本の心と同じように、世界中の心も傷付けられました。そのような悲しみと損失に直面し、ほんのわずかであっても支援することは、私たちすべての癒しになります。私にできることをするということを光栄に思います。 深い尊敬の念と共に
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 上記のように、震災直後の13日からジョック・スタージスさんと何度かのメールでのやりとりがあり、以下の支援企画がまとまりました。 1)当初予定していた8月の新作個展を急遽、繰り上げ、「東日本大震災支援企画 ジョック・スタージス新作写真展」を5月10日〜5月21日に開催します(会期中無休)。 2)新作写真展には25点を出品し、収益の全額を日本赤十字社を通じて被災地に寄付します。 今年1月にスタージスさんより、ディジタルプリント作品の値上げの通知がありましたが、最近の円高の状況を鑑み、価格は昨年と同じ147,000円(シート・税込)スタートのスライド制と致します。 3)震災支援エディションとして、個展出品作とは別に2点を制作し(各限定25部=計50点、サイン・限定番号入り)、この2点に関しては、5月20日〜22日に開催される「アートフェア京都2011」に設けられる復興支援チャリティ室に全点を提供し、売上金全額を被災地に寄付します。 <東日本大震災支援企画 ジョック・スタージス新作写真展>出品リスト 2011.5.10[Tue] - 5.21[Sat]
展示風景 ●ジョック・スタージスさんの震災支援エディション作品 以下の2点の作品(サイン、限定番号入り)は、5月20日〜22日に開催される「アートフェア京都2011」に設けられる復興支援チャリティ室に全点を提供し、売上金全額を被災地に寄付します。 (1)"C561" 2003 Digital Pigment Print 26.1x32.7cm Ed.25 Signed(モノクロ) 2)"E170" 2008 Digital Pigment Print 32.4x25.4cm Ed.25 Signed(カラー) ジョック・スタージスさんの暖かい支援の力に応えるためにも、新作個展を成功させ、震災支援エディション作品の売上全額を合わせ、約350万円をときの忘れものは被災地に日本赤十字社を通じて寄付します。 皆さんのご協力を心よりお願いします。 見積り請求(在庫確認)フォーム |