1960年代半ばから商業空間や家具、プロダクトなどデザインの分野で先駆的な作品を発表したデザイナー倉俣史朗(1934-1991)。倉俣が遺した貴重なスケッチをもとに版画にしたシルクスクリーン作品集「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier」1集2集3集を中心に、1989年に本格的に着色アクリルに挑んだデザインのキャビネット《Cabinet de Curiosite》やフラワーベースなどをご覧いただきます。そして、この度、限定本『倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2』(限定365部、2023年、ときの忘れもの)を刊行します。限定本には、カイエ1集と2集の図版各10点、堀江敏幸のエッセイ、倉俣史朗が1980年代に「NOTE BOOK」と「Sketch」の2冊に書いた「ことば」を全て書き起こし、収録しています。 また、彫刻家・葉栗剛(b. 1957)は過去最大サイズとなる2m25cmの新作木彫《男気−魂》の制作に挑みました。迫力のある本作は楠木を使って伝統的な寄せ木造りで制作され、弟子の長崎美希による細やかな手彩が施されています。 そして、昨年アート・バーゼル・マイアミ・ビーチにて個展を開催した日本の前衛美術のパイオニア・瑛九(1911-1960)の最晩年の輝くばかりの点描画と、生涯を通して2,000点以上を制作したといわれるフォト・デッサンに手彩色された珍しい作品を展示します。 出展作家:倉俣史朗、葉栗剛、瑛九
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