第368回 第34回瑛九展/瑛九と池田満寿夫

2024年7月3日(水)〜7月13日(土)
11:00-19:00
※日・月・祝日休廊




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戦前から抽象絵画のパイオニアとして制作活動を行った瑛九と、瑛九のアトリエに通い交流した池田満寿夫の二人の銅版画代表作をご覧いただきます。
瑛九は1951年に[デモクラート美術家協会]は大阪で結成し、反公募を大きく掲げ、個人の創造性を重視した活動が行われました。池田満寿夫は、靉嘔を通じて、瑛九や美術評論家の久保貞次郎を知り、デモクラートに参画します。瑛九に勧められて版画制作に取り組み、靉嘔と同じく、1950年代に久保が提唱した美術教育の運動[創造美育運動]から起こった「小コレクターの会」のために多数の版画作品を制作し、生涯1000点あまりの版画をのこしました。今年は池田満寿夫の生誕90年の年にあたります。
瑛九の自刷り銅版画「春」「鳥の精」、池田満寿夫の自刷り銅版画「タエコの朝食」「聖なる手」などそれぞれの代表作をご覧いただきます。
また、浦和にあった瑛九のアトリエ(2023年に取壊し)の庭の檀の木と瑛九が踏みしめた敷石を、ときの忘れものの庭に移植しましたので、合わせてご覧ください。


瑛九 Q Ei
1911年宮崎生まれ。本名・杉田秀夫。15歳で『アトリヱ』『みづゑ』など美術雑誌に評論を執筆。1936年フォト・デッサン作品集『眠りの理由』を刊行。1937年自由美術家協会創立に参加。既成の画壇や公募団体を批判し、1951年デモクラート美術家協会を創立。靉嘔、池田満寿夫、磯辺行久、河原温、細江英公ら若い作家たちに大きな影響を与えた。油彩、フォト・デッサン、エッチング、リトグラフなど、さまざまな技法を駆使しながら、豊饒なイメージを生み出した。1960年48歳で永逝。


池田満寿夫 Ikeda Masuo
1934年旧満州国生まれ。1945年、終戦により母と郷里の長野市に戻る。1952年高校を卒業し上京、版画家デビュー。1960年、62年、64年の東京国際版画ビエンナーレ展での連続受賞につづき、1966年の第33回ヴェネチア・ビエンナーレでは版画部門の国際大賞を受賞。1965年にはニューヨーク近代美術館で日本人初の個展を開催するなど、32歳の若さで版画家として国際的な舞台の頂点をきわめる。しかし高い評価に甘んじることなく常に自己変革による自由な変貌をくり返す。 日本を代表する版画家として東京とニューヨークを拠点に制作を続けるかたわら、小説家としても活躍し1977年には芥川賞を受賞。帰国後は、熱海市に居を構え、作陶から立体造形への関心を深めるなど表現の幅を広げる。1997年死去。





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