グドゥムンドゥル・エロ
Gudmundur ERRO
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1932年アイスランドの北西部オーラフスビークにグドゥムンドゥル・グドゥムンドゥソンとして生まれる。10歳の頃、ニューヨーク近代美術館のカタログに載っている美術作品の写真に魅了され、以来絵画に情熱を傾ける。 1950年代にスペイン、イタリア、フランス、ドイツを旅し、1954年にフィレンツェの美術学校で学ぶ。1955年ラヴェンナのビザンティン・モザイクアート学校で学び、この頃から自分の作品の展示を始める。1958年パリで初めての展覧会を開催。 エロの作品はパリのポンピドゥーセンターをはじめとする世界中の美術館で展示されている。 エロの絵画世界は、漫画のキャラクターや独裁者等を用いて表現される。 |
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例えば独裁者ヒットラーがサダム・フセインと肩を並べて立っていたり、中国の指導者である毛沢東がまさに記念碑のような姿で描かれていたりする。 エロの作品は独裁権力、服従性、統一性などを挑発する精神を表現しており、武器、暴力、性は彼のモチーフの中で柱となる部分である。エロは、ロイ・リキテンスタインや、アンディ・ウォーホール、ジェームス・ローゼンクイストのような作家と親交があった。
彼の絵画は、ジグソーパズルのピースが組み合わさったかのように、それぞれのイメージが混合し、融合し、合体している。そのヴィジュアルの統合が、対立する暗い破壊性の残忍さとは全く対照的に生きる歓びや遊び心を持った生命力を擬人化している。
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