松本旻

Akira MATSUMOTO

大阪府に生まれる。1953年から1959年まで浮世絵版画の摺師として活躍し、画家、版画家へと転向する。1964年日本版画協会展で山本鼎賞受賞、1975年リュブリアナ国際版画ビエンナーレでグランプリを受賞するなど国内外で作品を発表し、受賞多数。1975年から翌年にかけて文化庁派遣芸術家在外研修員としてアメリカ、ヨーロッパに滞在。

木版から出発し、「新聞」、「動物図鑑」、「風景」、「配色」等のシリーズを手がけ、イメージを様々な版種、技法で複製するとともに、対象から印刷物の基本要素である網点を抽出する表現に取り組む。機械的な手仕事によって作品を増殖させる行為を通して、版画のプロセスや特性そのものを作品に顕在化させる仕事を続ける。

2020年死去。