毎年二回、2月と9月にNYにて行われるファッションウイーク。世界中から集まってくるメディア、バイヤーの方々。ランウェー、インスタレーションなどいろいろと試行錯誤をして洋服を見せるデザイナー達。
今回は極寒のNYにて行われた2011-12年NY秋冬コレクションにおける、私なりの参加録です。

以前はコレクション中に、スナップ、パーティー、ショーのバックステージへ入り撮影などをたくさん行っていたのですが、ここ2年は決まったデザイナーの方とのショー全体のバックステージの撮影、ショー後のデザイナーのインタビュー撮影にしぼって仕事としては参加しています。
そのため数年前に比べると街中を走り回ることはだいぶ減りました。撮影の合い間にショーを観たり、日本から来ているメディアの方達とお話をしたりなどして、普段あまりできない交流をする良い機会ともなっています。

私が観に行ったショーを少し紹介します。まずはRag&Bone Mens レディースもコレクションを発表しているデザイナーデュオです。去年の末、東京にお店をオープンしたばかりです。デザイナーのポートレート撮影などは何度もしていたのですが、彼らのコレクションを観るのは初めてでした。

rag&bone

その後は、NY2シーズン目、日本の人気メンズブランド、N.Hoolywoodのショーへ。写真家アンセル・アダムスが1920〜40年にカリフォルニア州ヨセミテ国立公園にあるハーフドーム周辺と人々を撮り納めた一冊の本がインスピレーションに。しっかりとした下調べと完成度の高い洋服作り、そして素晴らしいモデル（素人）のキャスティング、とっても見応えのあるショーでした。
コレクションをじっくり観たい方はぜひこちらから！
http://www.style.com/fashionshows/review/F2011MEN-NHOOLYWOOD

N.hoolywood

次に向かった、Robert Geller。こちらもメンズ。しっかりとコアなファンを持つブランドです。

Robert Geller

ショーを一通り見終えた22時、毎シーズン、コレクション中に撮影をしているBand of Outsidersのリハーサルへ。

Band of Outsiders

今まで彼らが行っていたプレゼンテーション形式の観せ方から、今回は初ランウェーショーへスタイルチェンジ。
モデルをロープにて上から登場させたりと、やはり彼（スコット）なりのエンターテーメントのあるショーでした。彼はデザイナーになる前は、ハリウッドの俳優エージェントでした。だから今でもキルスティン・ダンストがアフターディナーにもやってきます。

band of outsiders

唯一、観に行ったレディースのショーといえば、前回のブログでも登場したDerekLam。
エレガントでも古くなくとっても観ていて気分の良いショーでした！入り口にデレクの顔写真がスクリーンに映し出されていましたが、そういえば僕が（かなり前に）写したポートレートでした。
そのとき行ったリンカーンセンターの大会場は日曜日の朝ということもあって人も少なめで良い感じでした。

Derek lam

次回の9月までは少し時間がありますが、また時期が近づくと運動会があるかのようにわくわくするのでしょうか？
（やまだ あきら）

■山田陽　Akira YAMADA
神奈川県川崎市に生まれる。文化服装学院でファッションデザインを学ぶ。1998年渡米。ニューヨークで6年間ブティック、レストラン、プライベートパーティのために高級フラワーアレンジメントを提供するフローラルデザイナーとして活躍。2004年その創造的な関心は「写真」に向けられた。
ポートレートやルポルタージュが『ヴォーグニッポン』や『ヴォーグチャイナ』、『マダムフィガロ』、『ハーパースバザージャパン』、『ウィメンズウェアデイリージャパン』、『カーサブルータス』、『メンズノンノ』、『ギンザ』、『ポパイ』に掲載される。 ポートレートやルックブック（スタイル見本）を撮影し、「デレク・ラム」や「3.1　フィリップ・リム」、「トッズ」、「バンドオブアウトサイダーズ」などのファッション会社と仕事をする。
ファッションやデザインをあらためて学んだことで、どんなものにも美しさを見出し、洗練されたイメージを創り出すようになる。記録や探検、そして、他の文化からインスピレーションを得るために世界を旅する。現在、ニューヨークを拠点に活動。
作者公式サイト http://www.akirayamada.com/

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