山田陽のエッセイ「FRESH BREW NEW YORK」 第4回 2011年4月30日 |
4月のイースターホリデーを利用し、少し気分転換を試みるためどこかへ行こうと2月の中旬に小旅行を計画していました。 始めはメキシコやカリブの島などを考えていたのですが、少し動くのが遅かったらしくうまくブッキングが出来ませんでした。 そこで友達が前々から誘ってくれていたカリフォルニア、マリブの友達の実家に遊びにいく事にしました。 実はマリブへは行った事がなく、あまり実感がわかないままたどりついたのはマリブ、Point Dume。 そこは大きな空が広がり、乾燥し涼しい風が吹く、太陽いっぱいののんびりとした場所でした。 普段、ゆっくりしなれていないせいか、のんびりと太陽の光を浴びて時間を過ごす事が何となく上手にできず、何度も自分にリラックス、リラックスと頭の中で唱えていました。 ビーチや丘へ散歩したりお庭で読書をしたり、プールに入ったりなんだか贅沢な3日間を過ごし、あっという間にNYへ戻ってくる日に、始めのプランではもう少し長くいるつもりでしたが、私だけ仕事の関係上、早くNYへ戻る事に、なんだか非常に後ろ髪を引かれる思いいっぱいで、LAX空港へ向かいました。 しかしながら、次回はサーフィンをしにくると心に誓う事もできたし、頭一杯にたまっていた、むやむやした気持ちがカリフォルニアの太陽を浴びて少し晴れた気がします。 やはり現状を少し離れ、気を入れ替えるという事は、人間に不可欠ですね。 感じ方や考え方の自己調節にも大切な行為だなと再確認の西海岸への旅でした。 夏の個展用の最終撮影もすみ、現在セレクトをしています。 プリントは、来週から取りかかるつもりです。 撮影中の雑誌の仕事と同時進行のため、頭の中の切り替えはいつもすごく大事です。製作段階での頭の動かし方が全く違う、2つのお仕事、どちらも自分をわくわくさせながら取り組めるよう、キープアップしたいものです。 (やまだ あきら) ■山田陽 Akira YAMADA 神奈川県川崎市に生まれる。文化服装学院でファッションデザインを学ぶ。1998年渡米。ニューヨークで6年間ブティック、レストラン、プライベートパーティのために高級フラワーアレンジメントを提供するフローラルデザイナーとして活躍。2004年その創造的な関心は「写真」に向けられた。 ポートレートやルポルタージュが『ヴォーグニッポン』や『ヴォーグチャイナ』、『マダムフィガロ』、『ハーパースバザージャパン』、『ウィメンズウェアデイリージャパン』、『カーサブルータス』、『メンズノンノ』、『ギンザ』、『ポパイ』に掲載される。 ポートレートやルックブック(スタイル見本)を撮影し、「デレク・ラム」や「3.1 フィリップ・リム」、「トッズ」、「バンドオブアウトサイダーズ」などのファッション会社と仕事をする。 ファッションやデザインをあらためて学んだことで、どんなものにも美しさを見出し、洗練されたイメージを創り出すようになる。記録や探検、そして、他の文化からインスピレーションを得るために世界を旅する。現在、ニューヨークを拠点に活動。 作者公式サイト http://www.akirayamada.com/ 「山田陽のエッセイ」バックナンバー 山田陽のページへ |
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