山田陽のエッセイ「FRESH BREW NEW YORK」 第16回(最終回) 2012年5月2日 |
4月の頭に毎年オープンするブルックリンの南端に位置するコニーアイランド。そこにはビーチはもちろん、長く綺麗なボードウォークがあり何個かの遊園地、たくさんの露店、飲食、そして水族館まである。いわゆる昔からあるアミューズメントエリアと言えばよろしいでしょうか。
最近では毎夏、7月4日、アメリカ独立記念日に行われるホットドックの早食い選手権でだいぶ有名かもしれませんが。 歴史は1920年頃から始まり、アストロランドという大きめの遊園地を中心に広がっていったエリアでした。 中でもフリークスショーやなんだか怪しい露店などは、昔はたくさんあった様で、30年前のタイムズスクエア辺りの暗く怪しい雰囲気が漂っていたようです。 現在は、だいぶクリーン化が進み、綺麗なボードウォーク沿いに家族連れが楽しめるようなエリアにさま変わりしています。 なんだか僕の私感では昔のドヨーンと重くシニカルな雰囲気が今でも残っていたらよりスリリングでドキッとする場面に出会えるような気がするのですが、それは無い物ねだりですね。 今でも昔と変わらずにあるものは、歴史記念物にも定められている木造のローラーコースター、サイクロン。 これは、乗り物そのものの怖さよりそのまま壊れてしまいそうな雰囲気があるのが怖いです。実際きしみながら進むローラーコースターって大丈夫でしょうか? (やまだ あきら) ■山田陽 Akira YAMADA 神奈川県川崎市に生まれる。文化服装学院でファッションデザインを学ぶ。1998年渡米。ニューヨークで6年間ブティック、レストラン、プライベートパーティのために高級フラワーアレンジメントを提供するフローラルデザイナーとして活躍。2004年その創造的な関心は「写真」に向けられた。 ポートレートやルポルタージュが『ヴォーグニッポン』や『ヴォーグチャイナ』、『マダムフィガロ』、『ハーパースバザージャパン』、『ウィメンズウェアデイリージャパン』、『カーサブルータス』、『メンズノンノ』、『ギンザ』、『ポパイ』に掲載される。 ポートレートやルックブック(スタイル見本)を撮影し、「デレク・ラム」や「3.1 フィリップ・リム」、「トッズ」、「バンドオブアウトサイダーズ」などのファッション会社と仕事をする。 ファッションやデザインをあらためて学んだことで、どんなものにも美しさを見出し、洗練されたイメージを創り出すようになる。記録や探検、そして、他の文化からインスピレーションを得るために世界を旅する。現在、ニューヨークを拠点に活動。 作者公式サイト http://www.akirayamada.com/ 「山田陽のエッセイ」バックナンバー 山田陽のページへ |
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