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ときの忘れものが編集した本 『銀座モダンと都市意匠』展カタログ 主催:資生堂 会期:1993年3月16日〜4月3日 発行:資生堂企業文化部 監修:藤森照信/植田実 デザイン:吉川盛一
図版:392点 ◆ウォートルス、辰野金吾、F.L.ライト、川島理一郎、山田馨、前田健二郎、谷口吉郎、芦原義信、マイケル・グレイブス、谷口吉生、高宮真介、安藤忠雄…、この錚々たる建築家たちは(川島理一郎は画家ですが)、すべて資生堂の歴代の建物の設計に携わった人々です。 歴代の経営陣がリッチで豊かな空間を目指していたことが一目瞭然です。 1872年(明治5年)創業の化粧品メーカー資生堂はメセナ活動でも先駆的な実績を残していますが、それが付け焼き刃でなく、筋金入りの美意識に支えられていたことが、このラインナップを見てもおわかりになるでしょう。 展覧会は、資生堂ギャラリーとザ・ギンザアートスペースの二会場を使い、「資生堂ギャラリーとそのアーティスト達」シリーズの第3回展として開催されました。 大正末〜昭和初期にかけての関東大震災後の復興建築の時代に焦点をあてた企画で、建築探偵の藤森照信先生と植田実さんに監修していただきました。メイン論文は藤森先生の「銀座の都市意匠と建築家たち」100枚を超す力作です(単行本未収録)。 バラック装飾や考現学の今和次郎、資生堂の店鋪設計を担当した前田健二郎、バウハウスに学んだ山脇巖・道子、分離派建築会の山口文象など、資生堂及び銀座に関わった建築家たちを紹介しています。資生堂宣伝部による「CGで見る夢ー銀座ウォークスルー」は当時としては画期的な試みでした。 日大の藤谷陽悦先生らによる「銀座建築年表(1869-1991)」や、索引も付いており、資料性の非常に高いカタログです。 付録:[銀座建築マップ101 大正12年〜昭和14年] 縮尺1:2400 サイズ:75.0×101.5cm ◆銀座建築マップは1993年3月16日〜4月3日に資生堂ギャラリーで開催された「銀座モダンと都市意匠」展のカタログ別丁資料として発行された。 |
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