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建築を訪ねて

伊豆の長八美術館〜本年初の温泉行
2013年01月

展覧会が好評だと社長の機嫌がいいし、亭主もこのところ体調も良い。元気のもとは温泉。
ここ数年、年末年始はいつも寝込んでしまい、忘年会にも欠席が続いた。
昨年秋には韓国での怪我もあり、けっして体調がいいわけではなかったのですが、何とか穏やかな年の暮れを迎えることができました。
年末の露天風呂愛好会の忘年会(今年は国分寺の「きぬたや」、住宅街にひっそりたつ予約専門のお蕎麦屋さん)にもつつがなく参加。社長の「ごろごろばっかりしてないで温泉にでも行きましょうよ」というひと声でお正月は伊豆の温泉にはいってきました。

出発は東京駅。
1914(大正3)年開業した東京駅は1945(昭和20)年の空襲で被災し、応急処置で3階建てが2階建てになったまま戦後ずっときたのですが、辰野金吾設計による元の姿に復元すべく工事していました。昨秋竣工したのですが忙しさにかまけてなかなか来られなかった。
少し早めに自宅を出て、今回初めて新装なった東京駅におりました。

 

竣工当時の東京駅



いやなかなか立派です。首都東京の玄関口にふさわしい威容。
歴史の継承はその街に豊かな表情をもたらします。


東京ステーションホテル2階の「虎屋」でお茶と羊羹のセットをいただきました。 1階のラウンジは高いけれど、ここはリーズナブル、駅風のベンチ式椅子もいい。


後ろの壁面はレンガの壁をそのまま見せています。



時間がなくて今回は寄れませんでしたが、再開した東京ステーションギャラリーで復原工事完成記念展「始発電車を待ちながら」が開催されています。
会期: 2012 年10 月1 日(月)〜2013 年1 月下旬
時間 : 平日11:00〜20:00 土休日10:00〜18:00
休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は翌日の火曜日)、
入館料 : 500 円


伊豆急「踊り子号」で下田まで行き、旅館の送迎バスで伊豆半島を横断、着いたのは大沢温泉依田之庄。庄屋屋敷を旅館にしたらしい。


依田家は北海道の開拓に尽力した依田勉三が出ています。開拓に全財産をつぎ込んだとはいえ、残された豪壮な庄屋屋敷は亭主の故郷・群馬の寒村のそれと較べると伊豆の豊かさを否応なく感じます。


客室からの眺望、川沿いには桜並木。


早速一階の大風呂へ。


温室みたいな広い浴場。温泉は少しぬるく、冬より春がいいかも。
大浴場とは別に建物の屋上に露天風呂があり、これもなかなか気持ちよかった。


さて翌日は旅館の女性スタッフに車で伊豆の長八美術館まで送っていただきました。

設計:石山修武
手前の彫刻はガウディのサグラダ・ファミリイアの主任彫刻家・外尾悦郎さんの作品。
 

この作品で石山さんは1985年の吉田五十八賞を受賞






隣にあるカサ エストレリータ


2階でコーヒーをいただいたのですが、ちょっと寒い。
それはともかくここに来たのは旧友の描いた背後の巨大な絵を見るためでした。




作者の名は金森比呂尾(金森一咳と号す)。
昔、飯田橋に「地獄の憂陀」と私たちが呼んだ酒場がありました。
大阪から流れてきた関さん(戦前の大阪の名市長といわれた關 一のお孫さんだったと思う)と金森さんの二人組がやっていたお店「憂陀」の客には野間宏さん、粟津潔さん、石山修武さん、杉浦康平さん(店の案内状は杉浦さんがデザイン)、鶴見良行さんたちがいて、今思うとまことに豪華なメンバーでした。
毎晩酔っ払っているモーツアルト狂の金森さんが40歳を過ぎて突然絵(墨絵)を描きだしたのには驚きましたが、「石山さんが伊豆に美術館を作っているけど、そこに飾る絵を頼まれたんだ」と嬉しそうに話してくれたのがいつのことだったか。
やがて「憂陀」は閉店。関さんは大阪へ帰り、金森さんは愛妻の敦子さんの故郷新潟へと去っていきました。しばらく音信不通ですが、絵は描き続けているのかしら・・・


 





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