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建築を訪ねて

犬山で国宝二つを訪ねる
2014年01月

2014年初の温泉行は名古屋近郊の犬山温泉。
名古屋で森本さんに会い、ついでに近場で温泉はないかと調べたら、明治村のある犬山温泉となった次第です。
明治村にはいままで行ったことがないので、この機会にゆっくり洋風建築を見て回りたい、と珍しく亭主自ら新幹線とホテルのセットになっているチケットを予約しました。
宿は奮発して谷口吉郎設計の名鉄犬山ホテル(1965年竣工、ホテルオークラの翌年です)。

とまあ、ここまでは良かったのですが、行ったら明治村は年に一度のメンテナンス休村!
注意して開村日を見なかった亭主のミス。まことに面目ない。

近代建築が見られないのは残念ですが、名鉄犬山ホテルに併設された有楽苑には、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、古図により復元された元庵、新しく建てられた弘庵などがある。翌朝、気持ちのいい冷気の中、拝観してきました。
昨年行った奈良の大和文華館といい、今回の有楽苑といい(もちろん明治村も)、いずれも地元の鉄道会社が多額な資金を投じてつくったもの。昔の経営者は偉かったですね。
京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席三名席のひとつである如庵をつくったのは信長の弟の織田有楽斎、波瀾に富んだその生涯に似て、これも各地を転々とした茶室如庵がようやく犬山に安住を場所を得たのも名鉄のおかげ。移築を指揮したのは堀口捨巳でした。





ホテルのひとに、「少し坂ですが、挑戦してみたらいかがですか」といわれ、国宝犬山城にも登ってきました。

どうも間が悪い、こちらも修復中でしたが、中には入れました。


この急な階段が怖かった。帰りは後ろ向きで降りました。


眼下に見下ろす犬山の町と川。


修復作業員の皆さん、ご苦労さまです。高所恐怖症の亭主は見てるだけでクラクラ。


かくして、温泉にも入り、国宝を二つも訪ね、名古屋に戻りました。

こちらも初めて訪ねたGallery HAMさん。
見事な空間ですが、展示作品が弱いと空間に負けてしまう。作家には厳しい試練ですね。
 

このあと、春に個展を予定している葉栗剛さんのアトリエを訪ね、打ち合わせ。 一泊二日の名古屋の旅でした。





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