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建築を訪ねて

身分は旅人
2014年04月

あなたの「身分は?」と聞かれたら皆さん何とお答えになりますか。
日常的に市役所や病院、その他、ちょっとした申し込みの書類を出すときに本人の「職業」を記す欄がありますね。
亭主の場合、この半世紀を思い起こすと「学生」「会社員」「自営業」「無職」「会社員」と変遷してきました。

横浜に行き久しぶりに馬車道の神奈川県立歴史博物館に寄ってきました。

明治37年(1904)年竣工の横浜正金銀行本店の建物だっただけに、重厚でクラシックな佇まいは横浜の宝物、もちろん重要文化財に指定されています。
ネオ・バロック様式の本格的な西洋建築で、設計は妻木頼黄、現場監督は遠藤於菟。



横浜では珍しい石造建築。 一階(無料)の小コーナーで面白い展示をしていました。


「アメリカ人女性が巡った明治の日本」
会期:2014年3月15日(土)〜4月13日(日)
休館日:毎週月曜日
会場:神奈川県立歴史博物館コレクション展示室
 明治30(1897)年夏、ひとりのアメリカ人女性が横浜に上陸しました。その女性、ルイーズ・M・ウィリアムズは、当時のパスポートであった神奈川県庁が発行した「外国人内地旅行免状」を手に、日本の美術工芸品を収集する旅に出ました。この展覧会では、彼女が訪れたショップカードや領収書、写真等により、外国人旅行者を引きつけた日本の魅力を紹介します。(同館HPより)

 入り口を入ってすぐ、ガラスケースに入って展示されていたのは神奈川県庁がエル・エム・ウィリアムズ嬢に発行した「外国人内地旅行免状」。
図版がHPに掲載されていますので、ご覧いただきたいのですが、
「身分」という欄があり、そこには毛筆で『旅人』とある。
「みぶん たびびと」、思わず目を疑い、ちょっと感動しました。
明治時代のお役所の公式文書に「旅人」なんてロマンチックな言葉が使われていた。
亭主も「会社員」ではなく、たまには「旅人」と名乗ってみたい。





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