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建築を訪ねて

ル・コルビュジエのドローイングと建築
2015年11月


建築家のドローイング展」より、8人の建築家の作品と建築を順次ご紹介しています。
本日は、20世紀を代表する巨匠ル・コルビュジエの作品です。
ル・コルビュジエはよく知られているとおり、最初は画家を目指して、美術運動に参加、建築家として名をなしてからも絵筆を離さず、数多くの絵画、彫刻、版画作品を制作しています。


ル・コルビュジエ Le Corbusier
「ドローイング 22.3/52」
1952年
色鉛筆・紙
33.0x23.0cm
Signed

1952年3月22日の日付の入ったル・コルビュジエのドローイングです。
この頃、ル・コルビュジエは後期の代表作・ロンシャンの礼拝堂に取り組んでいました。


ル・コルビュジエ Le Corbusier
〈ユニテ〉より#11b
1965年
カラー銅版画
シートサイズ:57.5×45.0cm
額寸:66.0×54.5cm
Ed.130
Signed

水浴中の突然の死により一部未サインに終わった版画集「ユニテ」の中の一点。ル・コルの自筆サインのある版画代表作と言ってもいいでしょう。


右2点がル・コルビュジエ、左2点は磯崎新

■ル・コルビュジエの建築

[ロンシャンの礼拝堂(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)]
1955年竣工
フランス 
撮影:尾立麗子

フランスのオート=ソーヌ県ロンシャンに建つ後期の代表作。
元々ロンシャンは巡礼の地であり、中世に建てられて礼拝堂があったのですが、第二次世界大戦の際、ナチス・ドイツの空爆により破壊されました。戦後、ロンシャンのの人々は再建を願い、アラン・クチュリエ神父の推薦によりル・コルビュジエに設計が依頼され、1950年に設計が始まり、1955年に竣工しました。


[国立西洋美術館]
1959年竣工
上野(東京都台東区)
撮影:尾立麗子

第二次世界大戦後、東京上野に松方コレクションはじめ西洋美術を収蔵するための美術館が設計されることになり、その設計がル・コルビュジエに依頼されました。日本におけるル・コルビュジエ唯一の実作で、弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計・監理に協力し完成しました。
本館は、2007年に国の重要文化財に指定されました。現在は2016年の世界遺産登録の実現に向けて取り組んでいます。

●臨時ニュース
ル・コルビュジエの弟子、坂倉準三設計による名作、神奈川県立近代美術館(カマキン)があと三ヶ月足らずで閉館となります。

<鎌倉館(旧館+新館)ライトアップ実施します。蓮池に映し出される幻想的な鎌倉館をお楽しみに!
11月17日(火)から23日(月・祝)の17時から18時。

水沢勉さんのfacebookより>

何とか都合をつけて鎌倉館の見納めに行きたい。





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