ときの忘れもの ギャラリー 版画
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建築を訪ねて

マイケル・グレイブスのドローイングと建築
2015年11月



建築家のドローイング展」より、8人の建築家の作品と建築を順次ご紹介していますが、本日はマイケル・グレイヴスです。
今春惜しくも亡くなられてしまいましたが、親しかった磯崎新先生が「あいつは建築家じゃなくて絵描きだよ」と冗談をとばすほど多くのドローイングをのこしています。
1983年に来日した折には都内をご案内し、版画の制作も相談したのですが、これは亭主の挫折で実現しませんでした(無念!)。

マイケル・グレイヴス


1989
紙に鉛筆、色鉛筆
Image size:13.0x81.0cm
Signed


《作品 7・84/1》
1984
木版
30.3×24.0cm
Ed. 150
Signed


右2点がマイケル・グレイヴス、左2点はアントニン・レーモンド

マイケル・グレイヴスの建築

《THE WINDOW》
1989年竣工
横浜
撮影:尾立麗子

ポートサイド地区は、1990年頃よりスタートした「アート&デザインの街」をコンセプトとする再開発により、幅員の広い歩道や歩道橋が整備され、オフィスビルや高層マンションなどが林立する地区となりました。
[ソフトバンクIDC横浜データセンター(設置当時はIDC横浜国際通信センター)]の建物壁面には、1500枚のタイルを用いたマイケル・グレイブスのアート作品が設置されています。高さ28m、幅19mほどの大きさで、氏の作品を1500枚のパーツに精密に分割し、それを忠実にタイルに焼き込んだもので、1枚のタイルは60cm×60cmほどの大きさになります。



[アルテ横浜]
1992年竣工
横浜
撮影:尾立麗子

ヨコハマポートサイド地区D-2街区[アルテ横浜](UR都市機構)は、マイケル・グレイブスのデザインによるものです。
建物のカラーについて「ブルー・グリーンの色彩は、この建築物に日本の多くの現代建築とは異なる生き生きとした表情を与え、その立地であるウォーターフロントを象徴的に表現した」と語っています。


1983年に来日
東京成城にあった緑蔭小舎にて
マイケル・グレイブスと柳田冨美子さん(左)



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