ときの忘れもの ギャラリー 版画
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建築を訪ねて

木造の南青山から、コンクリート打ち放しの本駒込へ
2017年06月

6月12日文京区本駒込5丁目に移転しました。
と言っても30年間の青山の堆積物は一回や二回じゃあ運びきれません。当分は青山、駒込、所沢(倉庫)を右往左往。
12日の引越しではトラックへの積み込みだけで4時間かかり、途中重量に耐え切れず、車がエンコするというハプニングも・・・・
でもまあ、とにかく13日からは全員駒込で働いています。

南青山の木造の建物の設計者・太田さんは数奇屋建築で知られる早川正夫建築設計事務所の出身でした。つまり堀口捨己の系譜に連なる木造建築の専門家です。

ときの忘れものが移転先に選んだ(大家さんに幸運にも選ばれた)本駒込五丁目のLAS CASAS(鉄筋コンクリート造・三階建て)を設計した阿部勤先生は坂倉準三建築研究所の出身で、ル・コルビュジエの系譜に連なる建築家です。

木の香漂う木造の南青山から、コンクリート打ち放しの駒込へ。
随分と過激な転換ですが、スタッフ全員なぜかごきげんであります。
6月5日のブログでは竣工当時の雑誌写真を掲載しましたが、本日は契約した数日後にタケミアートフォトスさんに撮影してもらったので、荷物のまだ運び込んでいない「使用前」の姿をご紹介します。

文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS外観



●玄関(表札の右端にインターフォンがあるので、押してください)


●玄関を開けると


●パーティもできる中庭



●玄関ホールで靴を脱いでください。


●二階への階段




●二階ギャラリー


●個人住宅なので、家の中は窓だらけ、光が燦燦と降り注ぎます


 

●二階ギャラリー(左)とスタッフルーム(右)


●スタッフルーム(使用前)、もう既に人間とモノで満杯です。


●三階ホール

●屋上テラス、彫刻作品の展示も考えています。


●屋上テラスから庭を見る


●三階、トップライトからの光があふれています


●三階から二階を見る、左の壁の裏にはお客様専用の図書室があります


あれほど青山を自慢し褒め称えていた亭主が今回あっさりと落城し、港区から文京区に移ったのは青山が急激に変貌していることも関係しています。
外苑前からは遂に本屋さんがなくなりました。古本屋さんはとっくにありません。大坊さんのような美味しいコーヒーの専門店もなくなり、入ってただブラブラするだけで気分転換できたベル・コモンズも跡形もない・・・・・・

お正月に出た「大吉」の御神籤にも助けられました。
「大家運」はまだ残っている、きっと素晴らしい大家さんに出会える(に違いない)。
設計者である阿部勤先生を知っていたことが幸運を呼び込んでくれました。お人柄、施主からの絶大な信頼感のおかげです。建築家、大家さん、仲介の不動産屋さん、そして店子の私たち、のそれぞれが、ここでは書けないような不思議な縁で結ばれています。亭主が運命論者になる道理です。

移転してまだ日も浅いのに、亭主はすっかりこの街が気に入ってしまいました。
なにせ本屋さんがある(文教堂書店)、古本屋さんもある青いカバ)。コーヒー専門店も健在です。
窓からは五世紀の古墳(らしい)が見えます(駒込富士神社)。

休日には六義公園運動場では少年野球を楽しめます。少年野球と書きましたがいまどき少女もチームに入っているのですね。
子ども達が走り回る姿を見るのは楽しい。





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