瑛九 Q Ei 《散歩》 1950年頃 フォト・デッサン 52.0×42.0cm サインあり ◆1936年(昭和11年)、カメラを使わず、印画紙に直接光をあてて感光させた作品をひっさげて故郷宮崎から上京した杉田秀夫は、その印画紙作品に驚嘆した久保貞次郎や外山卯三郎の薦めで、その作品を《フォト・デッサン》と名づけ、自らの名前も《瑛九》と名乗ります。 <光のデッサン>は瑛九の生涯のテーマとなりました。同時代のマン・レイ(レイヨグラフ)や、ラスロ・モホリ=ナジ(フォトグラム)らと比肩する水準の高さはもっともっと評価されていいでしょう。かれらの作品と瑛九が大きく異なる点のひとつは、サイズの巨大さです。マン・レイにしても、ラスロ・モホリ=ナジにしてもこんなに大きな印画紙作品(フォトグラム)は作ったことがありません。文字通り、瑛九の代表作品といってよいでしょう。 |
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