井桁裕子のエッセイ−私の人形制作 第55回 「夢の話〜その1」 2014年1月20日 |
新年早々、寝ぼけた話を書こうと思います。
ずっと昔から、変な時間にどこででも睡魔が襲ってくる悪い癖があるのです。 不規則な生活をするとそれは悪化して、立ったままでも、歩きながらでも睡眠の波が押し寄せてきます。 会社員時代は本当にこれで困り、他の人に眠くなったらどうしているのかと聞くと「よほど睡眠不足でないかぎり、そんなに眠くならない」と言われました。 作業中などに眠ってしまうと、ときどき言葉や文字などの記憶も残る、明瞭な夢を見ます。 昨年、なにか大きな展覧会の、入り口の看板だけが出て来る短い夢を見ました。 〜物体としての人間、人間としての交歓〜 という言葉が筆文字で書かれていたのです。 二つの言葉の意味が脱臼していて、意味はよくわかりません。 どんな展覧会だったのか、非常に気になります。 無意識の世界からやってくる物語は、時折、実際の記憶と混同するほど印象的な場合があります。 奇妙な夢を見た時は、書き留めています。 何の役にも立たないのですが、不思議な満足感があります。 かつて、なるべく意味にとらわれないようにしてドローイングをたくさん描いたことがあります。 絵の具を使うこともあれば鉛筆やパステルの場合もありました。 そういうことに少し似ている気がするのです。 (つづく)
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