小林美香のエッセイ母さん目線の写真史 2011年9 月から2013年4月まで33回にわたって、連載「写真のバックストーリー」を発表してきました。 「写真のバックストーリー」は、私にとって、2011年3月に娘を出産後、育児に明け暮れる生活の中で写真に関わる仕事への意識を取り戻し、写真を見る楽しさや奥深さを再発見する契機になりました。 写真を巡るストーリーを書くために、さまざまな写真を見たり、また文章を読んだりするなかで、自分自身が妊娠と出産を経験し、日々試行錯誤しながら育児をする過程で、女性、とくに妊婦や子どもの写っている写真に対する見方が大きく変わってきたことに気づき、以前は気づかなかったことを写真の中から発見することも増えてきました。今回から新たに始める連載「母さん目線の写真史」では、私の個人的な体験にも根ざしつつ、写真史上の作品を取り上げながら、育児をする中で気づいてきたことや、発見した写真の見方について綴っていきたいと思っています。(第1回より抜粋)
写真のバックストーリー 気鋭の写真研究家である小林美香さんには、今までジョック・スタージスやエドワード・スタイケンについて論じていただきました。 ときの忘れものの写真コレクションは、原茂さんはじめ指南役の皆さんの助言を参考にして少しづつ集めたものですが、それらが写真史の上でどのような位置を占め、どのような時代を背景にして誕生した(創作された)ものなのか。 アメリカでたくさんの写真の実物に触れ、古今内外の文献を渉猟し、写真を「読みとく」力を発揮してきた小林美香さんに長期の連載「写真のバックストーリー」をお願いした理由です。 どうぞご愛読くださいますようお願いします。 ◆第196回 エドワード・スタイケン写真展 2010年12月15日[水]―12月25日[土] 念願のスタイケンの展覧会を開催できることになり、小林美香さんにスタイケンについてエッセイをお願いしました。 気鋭の写真研究者として活躍している小林さんには前回もジョック・スタージスについて執筆していただきました。何よりたくさんの写真の実物に触れ、古今内外の文献を渉猟し、写真を「読みとく」力は並々ならぬものがあります。どうぞご愛読くださいますようお願いいたします。
エドワード・スタイケンのページへ ◆第190回 ジョック・スタージス新作写真展 2010年8月10日[火]―8月21日[土] ときの忘れものでは、2008年以来2年ぶりにジョック・スタージスの新作展を開催。2008年と2009年に、フランスのモンタリヴェやラ・ジェニーで撮影されたカラー最新作約20点を展示しました。 今まで、他の写真家との比較や写真史の中でスタージスさんの作品を論じられることはありませんでしたので、写真研究者の小林美香さんにスタージスさんの写真について3回にわたりエッセイを執筆していただきました。
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