2005年02月05日(土)
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ときの忘れものは、磯崎新、安藤忠雄、石山修武など建築家の版画を版元としてエディションしていますが、最近ようやく建築もアートの一分野として認知され建築展がさかんになってきました。 いま建築に関する展覧会がいくつか開催されていますのでご紹介します。 ひとつは六本木ヒルズの森美術館「アーキラボ:建築・都市・アートの新たな実験」(〜3/13)、もうひとつは水戸芸術館現代美術センターの「アーキグラムの実験建築1961-74」(〜3/27)、そして今日から始まったのが本郷の東京大学総合研究博物館1階新館展示ホールの「メディアとしての建築−ピラネージからEXPO'70まで」展(〜5/8)です。 一昨日の東大のオープニングには、磯崎新・宮脇愛子ご夫妻はじめ、八束はじめ、彦坂裕さんなどの論客が多数出席されました。 東大が秘蔵するピラネージの銅版画から、映像による大阪万博のイメージまで決して大展覧会ではありませんが、質の高い展示を実現されています。図録もなかなかのできばえです(貴重です)。 さらに、来週7日からは京橋のGALLERY TERASHITA(03-3564-6300)で磯崎新版画展<栖ーすみかー十二>が開催されます(26日まで)。 1998〜1999年にかけて制作された、古今東西12人の建築家が手掛けた小住宅(栖)について銅版画とエッセイで描かれた美しいオマージュです。 当初は、書簡形式で制作され、予約購読者35名のみに毎月郵送されるという変わった発表のされ方でした。GALLERY TERASHITAのオーナー寺下さんもこのときの35名のお一人でした。だから、切手の貼られたパッケージ本体を完全な形で所蔵されており、実物を見ることのできるめったにない機会ですので、ぜひお出かけ下さい。 | | |