■2011年02月10日(木)
エドワード・スタイケン「Apple Blossoms, Connecticut」
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| エドワード・スタイケン 「Apple Blossoms, Connecticut」 1932年(1987年プリント) ゼラチンシルバープリント 33.4×26.4cm Ed.100 裏にプリンターと遺族のサインあり
今週のお勧めはエドワード・スタイケンの「Apple Blossoms, Connecticut」です。 自然を愛したスタイケンは、自らコネチカット州に農園を持って、飛燕草などを栽培していました。コネチカットのオーデュボンにある、野草保護園には「エドワード・スタイケン記念」という名前が冠せられています。 この作品は、そのコネチカットで撮影されたりんごの花です。青空をバックに白い花が枝を飾っているひじょうに愛らしい写真です。この作品は、ボストン美術館やニューヨーク近代美術館にも収蔵されています。
◆エドワード・スタイケン Edward STEICHEN(1879-1973) 1879年ルクセンブルグに生まれる。1881年アメリカに移住。1899年初個展開催。1900年ニューヨークでアルフレッド・スティーグリッツに会い、活動を支援する。1902年季刊誌『カメラ・ワーク』を創刊に参加。1905年スティーグリッツと共にニューヨーク五番街291に「リトル・ギャラリー・オブ・フォトセクション」設立し、ピクトリアリズムからストレート写真へのムーブメントを起こす。1906年フランスへ。ロダン、マティス、ブランクーシらヨーロッパの芸術家たちとも交流をもち、彼らのポートレイトを撮影。1923年スタジオをニューヨークのボークス・アーツ・ビルディングに置く。 同年ヴォーグ誌などを発行しているコンデ・ナスト社のチーフフォトグラファーになり、 アート性を持った斬新なファッション写真のスタイルを確立する。1929年『スタイケン・ザ・フォトグラフィー』を出版。1947年ニューヨーク近代美術館(MoMA)写真部門のディレクターに就任。1955年「ザ・ファミリー・オブ・マン」開催。1961年回顧展「スタイケン・ザ・フォトグラファー」開催。1962年ニューヨーク近代美術館名誉ディレクターとなる。1964年MoMAにエドワード・スタイケン・フォトグラフィー・センター開設。1973年死去。 | | |