ときの忘れもの 今月のお勧め
■2014年06月21日(土)  葉栗剛 〈男気〉 《祭りより・・・》
haguri_03.jpg 760×1140 278K葉栗剛
〈男気〉 《祭りより…》
2013年
木彫(寄木つくり)楠木、彩色
H210.0cm
サインあり

ときの忘れものは1995年の開廊以来、秋山祐徳太子(ブリキ彫刻)、北郷悟(テラコッタ、ブロンズ)、井桁裕子(桐塑)、宮脇愛子(真鍮、ガラス)など幾人かの立体の展覧会を開催したことはありますが、木彫による個展を開催したのは、先月開催した葉栗剛が初めてです。
先月の葉栗剛展では、2体の大作〈男気〉シリーズを中心に、9点の木彫作品を展示しました。

狭い会場、扱い経験のほとんどない木彫作品とあって、開催を躊躇する気持ちもあったのですが、それを上回る魅力と面白さに私たちは取り付かれました。
作家と知り合ったのも偶然で、昨年8月のアートフェア「ART NAGOYA」のレセプション会場で森本悟郎さんに紹介されました。あの夜は「あいちトリエンナーレ」のオープニングと重なり、愛知の美術関係者はほとんどそちらに流れ、レセプション会場にいた森本さんはよほどのへそ曲がりなのか(笑)と思ったほどでした。
その場でタブレット端末で葉栗さんに作品画像を見せてもらい興味をいだきました。ちょうどノリタケの森で個展があるというので名古屋滞在を一日延ばして実作をまとめて拝見することができ、その場で二体の木彫作品を購入したのでした。

2メートルを超す大作には皆さん圧倒されるでしょう。
来月上旬のART OSAKA 2014にも出展予定です。近隣にお住まいの方は是非お出かけ下さい。


葉栗剛 Takeshi HAGURI(1957-)
1957年名古屋市に生まれる。1982年に愛知県立芸術大学彫刻科を卒業し、1984年に愛知県立芸術大学大学院を修了。卒業後は木彫を主に制作しているが、野外作品はアルミニウム素材を使用する。主な個展は1996年・1998年 村松画廊(東京)、2006年 中京大学 C・スクエア(名古屋)、2009年千葉県アンデルセン公園こども美術館など多数。主なグループ展は1996年 神戸具象彫刻大賞展、2000年 フォクトランド国際彫刻シンポジウム(ドイツ)、2001年 富獄ビエンナーレ展(静岡県立美術館)、2013年 第16回岡本太郎現代 芸術賞」展 ほか。義をひろげた。愛知県立日進西高等学校、ふれあい公園(静岡県春野町)、伊自良村総合運動公園(岐阜県)、愛知県立西春高等学校 愛西市立佐屋小学校(愛知県)、長久手町立北小学校(愛知県) に作品が設置されている。

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